■封筒工房通信 Vol.72(2025.10)
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加工紹介
今回の加工紹介は【グラシン封筒(印刷あり)】についてご紹介いたします。
【動画での説明はこちら】
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グラシン紙の特徴
グラシン紙(グラシンペーパー)の主な特徴は以下の通りです。
- 半透明性: グラシン紙は、向こう側が透けて見える半透明です。
- 耐油性・耐湿性: 特殊な製造工程(スーパーカレンダー加工)により密度が高く、通常の紙よりも湿気や油を吸いにくい性質がある
- 高密度・高強度: 密度が高く(通常の紙の約2倍)、同じ重さの紙と比較して耐久性や強度が高い
- 平滑性: 表面に「歯」と呼ばれる粗さがなく、滑らかで光沢がある表面を持っている
- 繊維の抜け落ちがない: 繊維がプレスされているため、触れたものに細かい繊維が剥がれ落ちにくい
- 静電気が発生しにくい: 薄いビニール袋などと異なり、静電気が発生しにくいという特徴がある
- 環境への配慮(窓付き封筒の場合など): 封筒の窓などに使われる場合、セロハン窓とは異なり紙素材であるため、分別が不要で環境に優しい。
これらの特徴から、グラシン紙は、クッキングシート、お菓子のラッピング、薬包紙、美術品の保護シート、窓付き封筒の窓材など、様々な用途で使われています。
グラシン紙のオフセット印刷
グラシン紙の紙厚は非常に薄いため紙詰まりやシワ、二枚給紙などが起こりやすく印刷機内での搬送も難しいためオフセット印刷するにあたっては非常に難しい紙と言えます。
印刷も加工も通常の用紙よりも難しいのですが以下のようなメリットがあります。
- 1.独創的な透け感と高級感
- デザイン性の向上:グラシン紙の最大の魅力である半透明性(トレーシングペーパーに似た透け感)を活かせます。
印刷されたデザインと透けた下地の色やテクスチャが重なり合い、他の紙では出せない独特の雰囲気や、おしゃれな仕上がりを生み出します。 - 視覚効果の付加: 中身がほんのり透けるため、お菓子やギフトのパッケージに使用すると、中身を想像させるワクワク感や高級感を演出できます。
- デザイン性の向上:グラシン紙の最大の魅力である半透明性(トレーシングペーパーに似た透け感)を活かせます。
- 2.素材の機能性の活用
- 耐油性・耐湿性: グラシン紙は元々密度が高く、油や湿気をある程度弾く特性があります。
このため、焼き菓子や油分の多い食品の**インナーラップ(内側の包装)**として利用する際、パッケージに直接印刷することで、機能性(食品を包む)とデザイン性(ブランド情報や模様)を両立できます。
注※弊社では直接食品を包む一次包装の袋は取り扱っておりません。 - 非粘着性: 表面が非常に滑らかなため、包んだものが張り付きにくいというメリットがあります。
- 耐油性・耐湿性: グラシン紙は元々密度が高く、油や湿気をある程度弾く特性があります。
このため、焼き菓子や油分の多い食品の**インナーラップ(内側の包装)**として利用する際、パッケージに直接印刷することで、機能性(食品を包む)とデザイン性(ブランド情報や模様)を両立できます。
- 3.環境への配慮
- 紙素材の窓:従来のプラスチックフィルムと比べてすべて紙として処理できるため、分別が容易になり、環境に配慮した選択として顧客にアピールできます。
- 4.独特な手触りと質感
- シャリシャリ感: グラシン紙特有のパリッとしたハリのある質感とシャリシャリとした音は、他の紙にはないユニークな手触りを提供し、受け取る人に特別感を与えます。
- 5.まとめ
グラシン紙への印刷は、単に情報を伝えるだけでなく、「雰囲気や世界観を伝える」ための手段として非常に優れています。
主に食品包装(クッキー、パンなど)、ラッピングペーパー、透ける封筒やポチ袋、ブックカバーなどの用途でそのメリットが活かされています。
詳しい説明は封筒工房の製作事例もご覧ください
封筒屋通信2025年10月号のご案内
通信サンプル10月
今月の封筒屋通信は 【五感紙/アンドレ/ビオトープ】 と3種の用紙の紹介になります。
- 【五感紙】
- 厚手のエンボス紙で豊富な色味を持ち合わせており、幅広い用途で使用できる用紙になっております。
- 【ビオトープ】
- 落ち着いた深い色味が多く、これからの季節にお使いいただくのにぴったりな用紙です。
- 【アンドレ】
- アンドレは現在は廃盤になっておりますが、素朴でナチュラルな風合いが特徴な優しさ溢れる用紙でした。
今回は3種の中なから、アンドレ・ビオトープを使用して、マチ付きのパッケージを作成しました。
今回のサンプルの一番の特徴は、従来のマチ付き封筒のようにあらかじめマチをつくらなくとも、商品を封入する際に自然とマチができあがり、厚みのある商品もキレイに封入できるところです!
ボトルやチューブ状のものから箱まで、様々な形状に対応でき、店頭での陳列の際やちょっとしたノベルティグッズなどの用途でお使いいただけます。

おわりのことば
いつも封筒屋通信をお読みいただき、ありがとうございます。
緑屋紙工の辰巳です。
つい先日まで暑かったのに急激に肌寒くなってきましたね。皆さん、体調にはお気をつけ下さい。
さて皆さんこの時期になるとボジョレー・ヌーヴォーの解禁日が近づいてきましたね。
ワインを飲まれるかた、飲まれないかたいらっしゃると思いますがこのボジョレー・ヌーヴォーは日本ではかなり浸透しているワインです。
それもそのはず、実はフランス国内を除いて最大の輸出先が日本なのです。
ボジョレー・ヌーヴォーが流行ったのは1980年代バブル期のワインブームと日本人の初物を好む文化、時差の関係でフランスより早く解禁されるという理由もあり人気が出ました。
また、高級ワインとは違う戦略をとってお手軽な価格帯の早飲みワインというブランドイメージで独自のポジションを築いているのも面白いですね。
ボジョレー・ヌーヴォーがなぜ成功したのかを考えるとビジネスのヒントが隠されていると感じました。
緑屋紙工の内原です。
10月も終わりに差し掛かり、だいぶんと冬の訪れが感じられるようになってきました。
こうした季節の変わり目は体調を崩される方も多いと思いますので(私もここ最近ずっと鼻声です泣)皆様くれぐれもお身体お気をつけてお過ごしください。
今月の13日にフィナーレを迎えた【大阪・関西万博】。閉幕した後の余韻も大きく、改めて人気の高さが伺えました。
開幕前や開幕直後は逆風が吹いていた時期かと思いますが、徐々に万博の内容や魅力が広がり、会期後半の連日の混雑につながったのかと思います。
かくゆう私も始めのうちはあまり興味があったわけではないのですが、一度会場を訪れると各国のパビリオンや様々なイベント、すべてがとても魅力的なもので、結局、何度も会場に足を運ぶことになりました。(もちろんミャクミャクグッズもたくさん購入しました笑)
万博のすべてを満期できたわけではありませんが、ひと夏の非日常体験はとても刺激的なものになりました。
閉幕してしまいとても残念ではありますが、万博でみた最新の技術や科学がこれからは身近で見れることを楽しみにしていきたいと思います。





