■封筒工房通信 Vol.61(2024.11)

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加工紹介

今回の加工紹介は【神社用封筒】についてご紹介いたします。
【動画での説明はこちら】

説明動画

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御守袋

神社でよく使われる封筒としてまず御守袋があります。
御守のサイズにもよりますがおよそポチ袋から長形封筒くらいのサイズが多いかと思います。

フタがあるタイプとフタがないタイプがあり、フタがない場合は口を開けやすくするために半円のツメ抜き穴を開けたりもします。
この半円のツメ抜き穴はトムソンの木型を作らなくても弊社にある型でフタのどの位置にでも開けることが出来ます。

よく使用する紙質としては
・コストを抑えたい場合は上質紙など。
・薄めの紙、ツルツルした触感をお求めの場合は純白ロールなど。
といったように白系の紙を使うことが多いです。

↑指をひっかけて口を開きやすいように半円の穴を開けています


お札袋

次にお札を入れる封筒です。
こちらは御守袋に比べると横幅に対してタテ方向の天地寸法が細長いことが多く天地寸法が300mmを超えるものもよく依頼されます。
御守袋と同様半円のツメ抜きを開ける場合もあります。


神社用封筒によくある『上』の意味

神社用の封筒の正面によく『上』と書かれているのをご存じでしょうか?

一般的には目上のかたへ物を奉る際に使うのですが神社の場合は“御神前に奉ったもの”
つまり神様に願い事を伝えた印として使われています。
朱色で印されているのは朱色は魔除けの色であるとされているため中に入れたお守りやお札を穢れから守るためとされています。

詳しい説明は封筒工房の製作事例をご覧ください

封筒屋通信2024年11月号のご案内

通信サンプル11月号
今月の封筒屋通信は 【レザック80 ツムギ】 という用紙を紹介させて頂きます。

繊細な織物のような模様がエンボスとなり表現されているこの用紙は、草木染の渋い色展開があり、落ち着いた雰囲気のある一枚になっております。
ちなみに、レザックシリーズは発売された年数が名前につけられます。ツムギは1980年に発売された用紙ということになりますね!

今回の封筒サンプルはチケット用の封筒を作成いたしました。
コンサートやスポーツのチケット、商品券・金券などを入れる封筒として幅広い用途で使われる形状になっております。
今回のサンプルは内側にも印刷を施しました。会場の案内図であったり、お客様へのメッセージなどを印刷することで、単純にチケットを入れる封筒以上の付加価値がある商品をお作りできます。

通信サンプル11月号

封筒屋通信2024年11月号はこちら

おわりのことば

いつも封筒屋通信をお読みいただき、ありがとうございます。

辰巳

緑屋紙工の辰巳です。
近年、年賀状離れが進み年賀状を出さないかたも増えています。
そもそも年賀状はいつから、何のために始まったのでしょうか。

年賀状は古くは平安時代に藤原明衡がまとめた文例集の中に残っているものが最古とされています。
この頃から年始には親族の家を回って挨拶するという慣習はあったようですが紙に書いて送るという形は一部の貴族が遠方のかたに出すのみでした。
江戸時代になると書状で挨拶をすることも増えていき、玄関に設置された名刺受けにお祝いの言葉が書かれた名刺を入れてもうらうという形になります。
このように年始回りを簡略化したものが年賀状のルーツで明治になって郵便制度が出来、官製はがきが使われただした事で明治20年頃には年賀状の数は激増しました。

現在ではSNSの発達によって手軽に手早く人と人とが繋がるようになり、年始の挨拶を年賀状で行う必要性は低くなっているのかもしれませんがお世話になっている方々にご挨拶したいという思いや風習自体は古来より変わらないと思うと感慨深いものです。

内原

緑屋紙工の内原です。
気付けば今年も残すところ、後ひと月程になりました。
寒さも厳しい日が多くなってきましたが、皆様お身体に気を付けてお過ごし下さい。

寒さが増してくるにつれて、街中では色鮮やかなイルミネーションが数多く見受けられるようになりました。
すっかり冬の風物詩として定着したイルミネーションですが、日本で初めてイルミネーションが登場したのは、明治時代まで遡るそうです。
諸説あるようですが、明治時代、大阪や東京の勧業博覧会の会場を電灯で飾ったのが日本のイルミネーションのはじまりと言われているようです。

また、輸入品を扱う明治屋が銀座に進出したとき、毎年イルミネーションを飾りました。これがだんだんと豪華になっていったことで、世間に知れ渡っていったそうです。
近年ではLEDの普及により、様々な場所で一年中イルミネーションが楽しめるようになりました。とはいえ、個人的にはクリスマスシーズンのイルミネーションがいちばん華やかで温かみがあると感じます。
クリスマスシーズン、煌びやかな街に出かけてみてはいかがでしょうか。