01 どんなご要望にも応える
FUTOKOBOの解決事例

封筒の印刷データ
どう作ったら
いいですか?


封筒の展開図データのご要望
弊社では、封筒加工をする際、すでにお客様の方で印刷済みの紙をご支給いただくことが多いのですが、その際に一つ問題となるのが、展開図データ(印刷用データの下地)をどうするかということでした。
封筒は一見すると長方形と台形のシンプルな形状の組み合わせのため、表裏の印刷データを作成する分には特に問題はありません。しかし、展開したデータを作成するとなると、加工時に不具合が出ないように裏面に控えを持たせて短くしていたり、フタと底に角度をつけていたりと細かな形状を工夫しています。
これらが印刷時に重要なトンボや白抜きの位置に関わってくるため、おおよその形状が知りたいとお客様からご要望をいただくことが多かったのです。希望のあったお客様へ、スムーズに印刷用の展開図データをお送りでき、弊社としても手間がかからない方法はないか、頭を悩ませていました。

展開図データが簡単に提供できるシステム開発を
展開図データの書き出しシステムを開発するにあたり、まず使用したのが「封筒シミュレーション」。
封筒シミュレーションとは、弊社代表がホームページをオープンする際に開発した封筒見積り依頼ツールです。お客様にご希望の「貼り合わせ」「封筒サイズ」をご入力いただくと、それに合わせた封筒の形状が自動で書き出されるため、封筒をイメージしながらお見積もりをご依頼いただけます(みなさまも、ぜひ封筒シミュレーションにお好きな数値を入れてみてください!)。
このシステムは三角関数を使用したプログラミングで書き出しを行っているため、まずはこのプログラムを弊社の見積もり・受注管理システムに組み込んでみました。
シミュレーションと同じく、お見積もりやご注文と同じ封筒仕様での展開図表示までは成功。
しかし、ここからが難題!
印刷用データとしてお客様に使用していただくためには、illustrator用にデータを書き出す必要があります。illustratorはスクリプトを使用する事ができるため、上手く連携できるはずだと考えていましたが、この点は、弊社では知識がない部分。協力会社にもお力添えをいただきながら、なんとかシステムから印刷用データの書き出しに成功しました。
シミュレーションの図とは異なり、印刷用にトンボも一緒に書き出せるようになっています。

ボタンひとつで展開図をダウンロード→お客様へ
弊社のシステムと illustratorが入っているパソコンであれば、印刷用の展開図がボタン一つで書き出せるようになりました。お見積やご注文時に展開図をご希望いただくと、弊社ですぐに展開図データを書き出し、お客様へお送りし、データ作成時にお役立ていただいております。
特殊な形状であるダイヤ貼りやマチ付き、印刷用の白抜きデータなどはまだ実装まで至っていないため、今後もさらなる機能追加を目指して、開発を進めていきたいと考えて
います。
まとめ

間違った展開図データを作ってしまうと、データの不備を共有・修正するのに時間を浪費してしまいますし、お客様が展開図についてわからないことを確認するのも一苦労。このサービスを導入してからは、間違いが激減して、スムーズにご希望の封筒をご提供できるようになりました。