
↑こちらをクリックしていただけましたら動画へ飛びます
紙が透ける理由
光が紙にあたると反射、吸収、透過といった反応をします。 紙が透ける理由は紙の繊維の隙間を光が通り抜ける、「透過率」が関係しています。 例えば、黒い紙は光を反射せず吸収する量が多いために紙が黒く見えます。吸収した光は熱エネルギーに変換されるためそのまま透過されず透けません。逆に白い紙というのは光を反射する割合が高いものほど乱反射により白く見えることになるのですが反射すると同時に透過する性質も持っています。
特に薄い紙や水に濡れた紙、白色など色の薄い紙、繊維の密度が高い紙などは光の透過率が高くなるため、透けやすいのです。

トレーシングペーパーやグラシン紙などが透けているのも同じ理由
これらの紙は意図的に透けさせたい時によく使う紙なのですが質感が全く違うこれらの紙が透けて見える理屈も実は同じです。
これらの紙はいずれも繊維を圧縮し繊維同士の隙間が少ないため透過性が高く、透けて見えるのです。
普通は繊維の隙間が大きい方が透けるのでは?と思われるかもしれませんが繊維の隙間が大きいと光が乱反射され白く見えます。
氷や雪をイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
握りしめて固まった氷に比べて雪の結晶のままの新雪は白く見えたり、氷の塊は透明なのにそれをかき氷にすると白くなります。
表面ツルツルのガラスが透明なのに対して表面がギザギザで凹凸のあるすりガラスが曇って見えるのも同様です。
これらは光の乱反射によってそのように見えており繊維の隙間が小さく滑らかなものほど光が乱反射せずに透過しやすくなり、透けて見えます。
透けにくい紙とは
ここまでから透けにくい紙とは光の透過率の低い紙になります
- ・紙が厚くなるほど透過率が下がるため透けにくい
- ・黒などの色のついた紙ほど光を吸収するため透けにくい
- ・封筒に使用する一般的な厚さの白い紙で封筒内面に地紋の印刷をする
- ・封筒内面が最初からグレーになっている紙を使用する
といった方法になります。これらは封筒内面の光を乱反射、遮断させることによって封筒内部が透けにくくしています。
一般的に「裏地紋付き」、「透けない~」、「プロテクト~」、「ミエナイ~」のようにメーカーさんごとに透けにくい封筒として販売している封筒がこれらになります。


裏地紋(ブルー) 透けない紙
裏地紋の方は印刷で表現していますのでベタで印刷する以外にも任意の模様にしたり紙も自由に選べますので紙からこだわってオリジナルで作る場合はこちらです。
透けない紙の方はハーフトーンカラー99として販売されている紙です。
パステルカラーで種類も豊富なのが特徴で既製品もそろっていますので小ロットや一般的な仕様の封筒であればこちらが便利です。

みどりん
中身が透けにくくする方法もいろいろありますがデザイン性、機能性を出来るだけ損なわない方法でご提案させていただきますのでご相談ください!