01 どんなご要望にも応える
FUTOKOBOの解決事例

少し厚みが欲しい時、
ぴったりな
封筒ありますか?


同業他社から、ガゼット貼の機械を引き取ることに
ガゼット封筒をご存知ですか?
ガゼット封筒とは、厚みのある「マチ付き封筒」の一種。比較的小型で、マチ幅(厚みの幅)が狭いときによく使用されている形状です。宅配袋や紙袋はマチ幅50mm、100mmといったサイズが一般的ですが、ガゼット封筒はマチ幅20mm、30mmなどの薄いものが一般的。書籍やカタログなどを入れるため、「紙袋ほどではないけど、少しだけ厚みがほしい」ときなどに便利な形状のため、お見積もりのご依頼は時折いただいていました。
しかし、最終加工が手貼り(内職)のためコストが高くなり、納期まで数ヶ月いただくこともあったため、実際に受注につながることは多くありませんでした。
そんなあるとき、同業他社の方から「ガゼット貼の機械を手放すので、よかったら引き取ってもらえませんか?」という打診が。ガゼット封筒の形状自体には大きな可能性を感じていたため、“手貼りではなく機械化ができれば、コストと納期を抑えて需要が見込めるのでは?”と考え、引き取らせていただくことになりました。

ガゼット封筒を、機械貼りで商品化せよ
それまでマチを加工できる機械がなかったため、手順をレクチャーしてもらったものの、当初は形にするだけで精一杯でした。貼りがずれるなどの不具合が多発していました
が、機械の動きを観察し、どうすればきれいに貼れるのかを突き詰めていくうちに、徐々に品質も安定。導入した機械がA4サイズからA4三つ折りサイズまで貼れる機械だったため、各サイズとマチ幅のバリエーションも併せて試作を重ねていきました。そして、ある程度機械の感覚を掴んだ段階でガゼット封筒の商品を開発することに。
まず開発に取り組んだのが各種メール便で使用できるA4サイズ(マチ幅20mm)の封筒です。参考にしていた厚紙封筒を見て、「この封筒のように折り筋を入れることで、下側
(底)も膨らませることはできないか」と思い立ち、形状を調整していきました。マチを膨らませるための折り筋を入れたり、膨らませると底に穴があくので余分に織り込むところを作成したりとひと工夫、ふた工夫。
結果、ガゼット封筒だけれども、底を押し込むと角底にもなる新しい商品が誕生しました。

商品パッケージに、配送用に大活躍
現在はタオルやカレーのレトルト袋など少し厚みがある商品を入れる「パッケージ袋」、厚みの制限が20~30mm程度の「メール便用配送資材」などに使用されています。
「パッケージ」は厚みがあるものを入れてもシワにならないため審美性が保たれる点、「配送用」は厚みが配送コストに響いてくるため幅を狭く作成できる点がニーズにマッチしているのではないかと思います。
その他「商品に合わせたミリ単位でのサイズ調整」「オフセット印刷が可能」「宛名を見せるための窓付き加工」「雨などの水濡れ対策として撥水紙を使用する」など、今までの封筒作成で培ってきた技術を活かした仕様も多く、お客様にご好評いただいています。
今後もご要望に応じて、加工テストなどの挑戦を続けていきたい仕様です。
まとめ

すでに商品化している現在も、機械で加工がしやすいように折り筋の位置をずらしたり、端の部分の形状を変更したりと細かなマイナーチェンジを行っています。 「たっぷり送れて配送コストが削減できる」「商品パッケージとしても活用できる」ガゼット封筒。FUTOKOBOを代表する商品のひとつになりました。