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グラシン紙の特徴
グラシン紙(グラシンペーパー)の主な特徴は以下の通りです。
・半透明性: グラシン紙は、向こう側が透けて見える半透明です。
・耐油性・耐湿性: 特殊な製造工程(スーパーカレンダー加工)により密度が高く、通常の紙よりも湿気や油を吸いにくい性質がある
・高密度・高強度: 密度が高く(通常の紙の約2倍)、同じ重さの紙と比較して耐久性や強度が高い
・平滑性: 表面に「歯」と呼ばれる粗さがなく、滑らかで光沢がある表面を持っている
・繊維の抜け落ちがない: 繊維がプレスされているため、触れたものに細かい繊維が剥がれ落ちにくい
・静電気が発生しにくい: 薄いビニール袋などと異なり、静電気が発生しにくいという特徴がある
・環境への配慮(窓付き封筒の場合など): 封筒の窓などに使われる場合、セロハン窓とは異なり紙素材であるため、分別が不要で環境に優しい
これらの特徴から、グラシン紙は、クッキングシート、お菓子のラッピング、薬包紙、美術品の保護シート、窓付き封筒の窓材など、様々な用途で使われています。
グラシン紙へのオフセット印刷

グラシン紙の紙厚は非常に薄いため紙詰まりやシワ、二枚給紙などが起こりやすく印刷機内での搬送も難しいためオフセット印刷するにあたっては非常に難しい紙と言えます。
印刷も加工も通常の用紙よりも難しいのですが以下のようなメリットがあります
1.独創的な透け感と高級感
・デザイン性の向上: グラシン紙の最大の魅力である半透明性(トレーシングペーパーに似た透け感)を活かせます。
印刷されたデザインと透けた下地の色やテクスチャが重なり合い、他の紙では出せない独特の雰囲気や、おしゃれな仕上がりを生み出します。
・視覚効果の付加: 中身がほんのり透けるため、お菓子やギフトのパッケージに使用すると、中身を想像させるワクワク感や高級感を演出できます。
2.素材の機能性の活用
・耐油性・耐湿性: グラシン紙は元々密度が高く、油や湿気をある程度弾く特性があります。
このため、焼き菓子や油分の多い食品の**インナーラップ(内側の包装)**として利用する際、パッケージに直接印刷することで、機能性(食品を包む)とデザイン性(ブランド情報や模様)を両立できます。
注※弊社では直接食品を包む一次包装の袋は取り扱っておりません。
・非粘着性: 表面が非常に滑らかなため、包んだものが張り付きにくいというメリットがあります。
3.環境への配慮
・紙素材の窓:従来のプラスチックフィルムと比べてすべて紙として処理できるため、分別が容易になり、環境に配慮した選択として顧客にアピールできます。
4.独特な手触りと質感
・シャリシャリ感: グラシン紙特有のパリッとしたハリのある質感とシャリシャリとした音は、他の紙にはないユニークな手触りを提供し、受け取る人に特別感を与えます。
まとめ
グラシン紙への印刷は、単に情報を伝えるだけでなく、「雰囲気や世界観を伝える」ための手段として非常に優れています。
主に食品包装(クッキー、パンなど)、ラッピングペーパー、透ける封筒やポチ袋、ブックカバーなどの用途でそのメリットが活かされています。


