お年玉袋よりも小さい”プチ袋”について、印刷タイムス様に取り上げて頂きました。
(2018年1月10日号)
(以下、誌面より)
封筒の製造一筋60年の緑屋紙工(株)はこのほど、これまで機械による製造が難しく、手作業でなければ製造が難しかったサイズの封筒(プチ袋)を、熟練スタッフによる地道な機械調整と、独自の補助器具を使用することによって量産化することに成功した。
同製品は、「技術力を高めて、より多くのお客様のお役に立てるようになりたい」という想いと創業60年の歴史、そして従業員の半数以上が現場の職人という強みを活かして誕生したもの。
プチ袋サイズの封筒を製造する場合、「封筒の紙送りが安定しない」「糊のトラブルが発生しやすい」「底部を折る際のベルトコンベヤーの送りが安定しない」といった製造面で困難が発生していたが、これらの課題を熟練したスタッフによる地道な調整と独自の補助器具を使うことによって困難を克服し、プチ袋の量産化を可能とした。
納期は目安として1万枚で約2週間(機械の稼働状況などによって変動する場合がある)。
サイズはポチ袋が左右64mm×天地97mmに対して、同製品は左右35mm×天地55mmとなっており、500円硬貨も入るようになっている。
すでに、同社ではビジネスマッチングを目的とする展示会で同製品を披露しており、印刷関連業者からは「これを機械で作っているの?」と驚きの感想が寄せられている。
同社の上崎裕幸氏は「この製品は当社が持っている紙加工の技術に遊び心をもって製造にチャレンジしたものです。子供がちょっとしたお手伝いをした時に親御さんがお小遣いを入れて渡す時に使えるほか、服や商品のタグとして袋の中に商品説明を入れる、また切手や硬貨の受け渡しという実用的な使い方からプチ賄賂用袋など、バラエティグッズとしても使えます。最近流行りのインスタもバッチリ映えると思います」 と語っている。
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