■封筒工房通信 Vol.68(2025.06)

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加工紹介

今回は【紙が透ける理由】と透けにくい紙についてご紹介させていただきます。

説明動画

【動画での説明はこちら】

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紙が透ける理由

光が紙にあたると反射、吸収、透過といった反応をします。

紙が透ける理由は紙の繊維の隙間を光が通り抜ける、「透過率」が関係しています。

例えば、黒い紙は光を反射せず吸収する量が多いために紙が黒く見えます。吸収した光は熱エネルギーに変換されるためそのまま透過されず透けません。
逆に白い紙というのは光を反射する割合が高いものほど乱反射により白く見えることになるのですが反射すると同時に透過する性質も持っています。
特に薄い紙や水に濡れた紙、白色など色の薄い紙、繊維の密度が高い紙などは光の透過率が高くなるため、透けやすいのです。

トレーシングペーパーやグラシン紙などが透けているのも同じ理由

これらの紙は意図的に透けさせたい時によく使う紙なのですが質感が全く違うこれらの紙が透けて見える理屈も実は同じです。

これらの紙はいずれも繊維を圧縮し繊維同士の隙間が少ないため透過性が高く、透けて見えるのです。

普通は繊維の隙間が大きい方が透けるのでは?と思われるかもしれませんが繊維の隙間が大きいと光が乱反射され白く見えます。
氷や雪をイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
握りしめて固まった氷に比べて雪の結晶のままの新雪は白く見えたり、氷の塊は透明なのにそれをかき氷にすると白くなります。
表面ツルツルのガラスが透明なのに対して表面がギザギザで凹凸のあるすりガラスが曇って見えるのも同様です。
これらは光の乱反射によってそのように見えており繊維の隙間が小さく滑らかなものほど光が乱反射せずに透過しやすくなり、透けて見えます。

透けにくい紙とは

ここまでから透けにくい紙とは光の透過率の低い紙になります。

  1. 紙が厚くなるほど透過率が下がるため透けにくい
  2. 黒などの色のついた紙ほど光を吸収するため透けにくい

上記のような紙が透けにくいということになりますが封筒として利用する場合に極端に紙が厚くなったり濃い色の紙しか使えないとなると非常に不便です。
そこで便利なのが

  1. 封筒に使用する一般的な厚さの白い紙で封筒内面に地紋の印刷をする
  2. 封筒内面が最初からグレーになっている紙を使用する

といった方法になります。これらは封筒内面の光を乱反射、遮断させることによって封筒内部が透けにくくしています。
一般的に「裏地紋付き」、「透けない~」、「プロテクト~」、「ミエナイ~」のようにメーカーさんごとに透けにくい封筒として販売している封筒がこれらになります。

  • 裏地紋(ブルー)
  • 透けない紙

裏地紋の方は印刷で表現していますのでベタで印刷する以外にも任意の模様にしたり紙も自由に選べますので紙からこだわってオリジナルで作る場合はこちらです。

透けない紙の方はハーフトーンカラー99として販売されている紙です。
パステルカラーで種類も豊富なのが特徴で既製品もそろっていますので小ロットや一般的な仕様の封筒であればこちらが便利です。

詳しい説明は封筒工房の製作事例もご覧ください

展示会出展予定

【モトヤコラボレーションフェア 2025 TOKYO】

2025年7月10日(木)~11日(金)に東京のアキバ・スクエアにて開催予定の【モトヤコラボレーションフェア 2025 TOKYO】に出展予定です。

普段あまりお会い出来ない、東京・関東近郊の皆様とお会いできる事を楽しみにしておりますので、ぜひ弊社ブースにお越しください!

モトヤコラボレーションフェア 2025 TOKYOの詳細はこちらのページをご覧ください

【販促フェスタ2025】

2025年7月18日(金)大阪の大阪産業創造館にて開催されます【販促物フェスタ2025】に出展予定です。

販促・ノベルティなどにお使い頂ける弊社商品をご紹介いたします。封筒屋ならではの販促物をぜひご覧になってください!

販促フェスタの詳細はこちらのページをご覧ください

「ブースにお越しくださる皆様に朗報!!」

弊社ブースにお越し頂いた方、お名刺交換させて頂いた方に、アサガオの種が入ったプチ袋をお配りしております!

弊社のプチ袋はこのような種袋としてもお使い頂けます!ノベルティや販促物にぴったりなアイテムです。ぜひ弊社ブースにお越しください!
弊社では新商品をご紹介させていただくにあたり、実際に手にとっていただくためのサンプルとその解説資料をご用意しております。御社の営業活動にお役立ていただけましたら幸いです。

封筒屋通信2025年6月号のご案内

通信サンプル6月
今月の封筒屋通信は 【未晒撥水ラップCoC】 を紹介させて頂きます。

一見、普通のクラフト紙に見えるこちらの用紙は、撥水加工の施された未晒クラフト紙になっております。
印刷適性もあり、強度もしっかりしていますので、商品発送用の封筒や袋にとても相性の良い紙ではないでしょうか。
雨や水滴などに強いので、中の商品が濡れたりするトラブルを防ぐのに役立ちます!

※長時間水に触れたり、大量の水に触れている部分には十分に性能が発揮しない可能性がございます。

※水性のペンなどを使用する場合は、筆記線が薄くなる場合がございます。

今回の封筒サンプルはこちらの用紙を使って、「種袋」を作成しました。
「種袋」とは、封筒の両端を折り込むんで加工することで、穴が開くのを防ぎ、内容物がこぼれにくくなる加工です。
主に、植物の種を封入することに使われている袋ですが、他にも細かい製品を封入する際にもお使い頂けます。

このような用途に合わせた加工の相談も、ぜび緑屋紙工にお任せください!

封筒屋通信2025年06月号はこちら

おわりのことば

いつも封筒屋通信をお読みいただき、ありがとうございます。

辰巳

緑屋紙工の辰巳です。

今年は短い梅雨も終わりいよいよ夏本番となってきたことを実感する暑さになってきました。

今、香港や台湾を中心にある噂が拡散していることを御存じでしょうか?
それは2025年7月5日に日本で大災害が起こるというものです。 これは日本の漫画家が予知夢をテーマに描いた漫画「私が見た未来」に香港の風水師やユーチューバーなどが乗っかった結果、このような流言飛語が一人歩きしました。
勿論、科学的な根拠も何もなく漫画の作者本人も7月5日に何かが起こるわけではないとしているのですがこの騒動により実際に香港、台湾からの日本旅行客が大激減しており、 50%~83%減と言われています。
噂というのは恐ろしいもので実際にコロナ拡大初期にもトイレットペーパーが無くなりましたがこれは誤情報やそれを修正するための情報が拡散された結果、噂が真実になってしまいました。

今回も「噂」を完全に信じているわけではなくとも実際に台湾や香港からの観光客が減っているという影響が出ています。
しかし、噂に踊らされ過剰に反応するのは良くありませんが南海トラフ地震など科学的にもいずれ起こるとされている側面も実際にありますので災害に対する備え、心構えを促すという意味では無視してはいけない一面もあるのかもしれませんね。

内原

こんにちは。緑屋紙工の内原です。

6月も終わりに差し掛かり、息の詰まるような暑さの日が続いています。皆様も熱中症などお身体お気を付けてお過ごしください。

先日、お客様に弊社工場をご案内させて頂く機会がありました。
弊社では、紙の断裁から封筒に仕上がるまでの工程を間近でご覧頂くことができます。実際に機械を見て頂きながら工程の流れであったり、弊社ならでの加工の特徴といったものをご紹介させて頂ております。

製造工程をご見学頂くことで、封筒案件を依頼された際に商談しやすくなる。新しい商品のアイディアに繋がる。など様々なメリットがあります。
工場見学に参加して頂いたお客様からは「知らなかったことが多くて勉強になった。」「顧客との打ち合わせに活かせそう。」とお声も頂いております。
封筒やパッケージ商品の製作のお役に立てるように精一杯ご説明させて頂きますので、是非一度、緑屋紙工の工場見学にお越しください!