■封筒工房通信 Vol.79(2026.05)
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加工紹介
今回の加工紹介は 【エキセン抜き】についてご紹介いたします。 主に印刷業界や封筒の製造工程で使われる専門用語なので、日常ではあまり耳にしない言葉かと思います。
端的にお伝えすると、四角に断裁した紙の四隅を専用の刃で切り落とし、封筒の展開図(開いた状態)の形を作る「型抜き加工」のことを指します。
【動画での説明はこちら】
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エキセン抜きの特徴


加工の仕組み
四角く裁断した紙の四隅に、「エキセン刃(タガネ)」と呼ばれる刃を上から落として不要な角を切り落とします。
処理スピード
構造自体はシンプルなためセットを短時間で出来ます。
400枚程度の束になった紙を一度にドスッと抜くことができるため、非常にスピーディーです。
※紙質、厚さによっては抜きズレが起こらないように数量を減らします。
コストメリット
あらかじめ決まった角度の既存の刃を組み合わせて使うため、専用のオリジナル型をイチから作る必要がなく安価に加工できます。
名前の由来
業界に昔から浸透している名称ですので諸説あるかもしれませんが「エキセン」とは、英語の Eccentric(エキセントリック=偏心、中心からずれていること)という意味です。
機械の回転運動を、中心からずらした軸(偏心軸)に伝えることで、上下の強いプレス運動に変換する仕組み(エキセンプレス)を利用して紙を打ち抜くため、「エキセン抜き」と呼ばれていると思われます。

「ビク抜き(トムソン抜き)」との違い
封筒の型抜き加工でエキセン抜きとよく比較されるのが「ビク抜き(トムソン抜き)」です。
主な特徴と用途は下記の通りです。
エキセン抜き
既存の刃で四隅を切り落とす。型代などの初期費用がかからないが一般的な封筒形状のみ。
ビグ抜き/トムソン抜き
刃を埋め込んだ専用の木型で全体を抜く。専用の抜き型作成が必要。
作業の工賃もエキセンよりは高いがミシン目やジッパーを入れたりフタを丸くしたりこだわりの形状に出来る。
詳しい説明は封筒工房の製作事例もご覧ください
【展示会出展予定】
【九州印刷情報産業展】2026年6月5日(金)~6日(土)に福岡県の福岡国際センターで開催されます。九州印刷情報産業展に出展予定です。
1年ぶりに福岡での出展が決まり、すでにお取引頂いているお客様や普段なかなかお会いできない皆様と直接お話しできるのを、とても楽しみにしています。
この1年でグッとパワーアップした弊社の商材を、ぜひブースで体感してください!
封筒屋通信2026年5月号のご案内
通信サンプル5月号
今月の封筒屋通信は、白と茶色のツートンカラーがトレードマークの【クラフトデュプレ-FS】
用紙をご紹介いたします。
この用紙の最大の魅力は、表と裏で異なる色を持っている点にあります。
どちらの面を表面(外側)として加工するかによって、まったく異なる雰囲気のデザインを楽しめるのが特徴です。
また、表裏の色差を活かせる「窓付き封筒」とは非常に相性がよく、デザインの幅を大きく広げてくれます。
今月はこの用紙の特性を活かし、『額縁の封筒』を制作いたしました。
味わい深いクラフト紙の質感と、透け感のある窓加工がデザインと見事に調和し、どこかノスタルジックでレトロな佇まいに仕上がっています。

おわりのことば
いつも封筒屋通信をお読みいただき、ありがとうございます。
緑屋紙工の辰巳です。
中東情勢緊迫化によるナフサ不足は印刷業界にも原材料不足とそれによるコスト高騰で非常に大きな問題です。
そんな中、この5月末から我々もよく知るカルビーのポテトチップスやかっぱえびせんなどのパッケージがモノクロになっています。
理由としては先にあげたナフサ不足で、使用する色を白黒の2色に絞ることで複数のインクを掛け合わせるフルカラー印刷よりもインクや溶剤の使用量を大幅に減らせるからです。
カルビーは、見た目の華やかさを維持してパッケージそのものが作れなくなる事態を避けるため、「中身のポテトチップスを途切れることなく消費者に届け続けること」を最優先した形です。
これは、将来の供給ストップに備えた防衛策でもあります。
2026年5月下旬から順次店頭に並んでいるこれらの商品には、「石油原料節約パッケージ」と明記されています。
パッケージの色数が減っただけで、ポテトチップスの味や品質、内容量には一切影響はありません。
緑屋紙工の内原です。
もう夏がすぐそこまで迫っているかのような、暑い日が続いています。
夏になると、スポーツやアウトドアなど様々なイベントが目白押しですが、そんな時にやはり気を付けなければならないのが「熱中症」です。
そんな熱中症対策の一つに「手のひら冷却」という方法があります。手のひらには、動脈と静脈を結ぶ「動静脈吻合(AVA)」と呼ばれる特殊な血管があります。ここを流れる血液の量は、なんと毛細血管の約1万倍。
AVAは体温が上がると開き、一度に大量の血液を流して手のひらから熱を逃がします。そして、冷やされた血液が体内を巡ることで体温を下げるという仕組みです。つまり、手のひらを冷やすことは、効率よく深部体温(体の中心の温度)を下げることにつながります。
冷却のポイントは「温度」です。氷などのキンキンに冷えたものではなく、15℃程度(冷えたペットボトルなど)のものが最適とされています。これを活動前に5〜10分、活動後に25〜30分ほど手のひらに当てるのが有効です。
今年の夏も昨年同様、厳しい暑さが予想されています。熱中症予防の常識は年々変化しています。これまでの知識をアップデートしながら、自分に合った対策を見つけていきましょう。


